キャリア棚卸しのやり方|「何もない」と感じる20代が転職していいか判断できる整理法

転職ノウハウ
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「キャリア棚卸しをやってみたけど、何も書けなかった」
「そもそも、自分には棚卸しするほどのキャリアがない気がする」

もし今、あなたがそう感じているなら――それは能力がないからでも、努力不足だからでもありません。

多くの人がキャリア棚卸し=成果や実績を書く作業だと誤解しています。
だから、

  • 大きな成功体験がない
  • 与えられた仕事をこなしてきただけ
  • 誇れるエピソードが思い浮かばない

こうした人ほど「自分には何もない」という結論に辿り着いてしまうのです。

しかし、キャリア棚卸しの本質は結果を書くことではありません。
本当にやるべきなのは、これまでの仕事を「どんな過程で」「どんな判断をし」「どんな工夫をしていたか」淡々と分解すること。

評価も、反省も、ポジティブ変換も必要ありません。
ただ事実を整理するだけでいい。

この記事は、立派なキャリアを作るための方法ではなく、「転職していいかどうかを判断できる状態になる」ための記事です。

この記事でわかること

✅キャリア棚卸しで「何もない」と感じてしまう本当の理由
✅成果や実績がなくても、判断材料を作れる棚卸しの考え方
✅20代のキャリア棚卸しが「最小労力で最大効力」になる理由
✅実体験ベースでわかる、キャリア棚卸し4STEPの具体的なやり方
✅転職する・しないを感情ではなく判断できる状態の作り方
✅転職初心者に役立つ自己分析ツール


キャリア棚卸しで「何もない」と感じてしまう理由

キャリア棚卸しで手が止まる人には、共通点があります。

キャリア棚卸しを「成果・実績を書く作業」だと誤解している

数字で語れる成果や、誰にでも伝わる実績がないと棚卸しはできない――そう思ってしまう。
でもそれは、(特にキャリアが積み上がってからの)棚卸しのイメージに引っ張られているだけです。

与えられた仕事=価値がないと思い込んでいる

指示された通りに動いていた、裁量がなかった、評価されなかった。
こうした経験を「意味のない時間」だと切り捨ててしまうと、棚卸しは必ず詰まります。

自己評価が歪んだ状態で棚卸しを始めてしまう

転職に迷っている時点で、多くの人は自分をかなり低く見積もっています。
その状態で棚卸しを始めると、正しい評価ができるわけがありません。


キャリア棚卸しの本質は「結果」ではなく「過程」にある

キャリア棚卸しで見るべきなのは、結果ではなく過程です。

成果が出なかった仕事でも、そこには必ず判断工夫思考が存在しています。
評価されなかった経験にも、スキルは残ります。

「何もない」と感じる人ほど、能力がないのではなく、自分の仕事を俯瞰する視点を失っているだけ
だから必要なのは、自分を評価することではなく、分解することです。


キャリア棚卸しが20代に一番刺さる理由【最小労力で最大効力】

職歴が短いほど、キャリアは整理しやすい

20代は「経験が少ないこと」を欠点だと思いがちです。
ですが実際は逆で、材料が少ないからこそ構造が見えやすい

キャリアが積み上がるほど、経験が増えて「何を残し、何を捨てるか」自体が難しくなります。
20代の棚卸しは、整理のコストが低い。

だから効きます。

伸び代が大きいほど、軌道修正は簡単

20代のキャリアは、まだ固まっていません。
だからこそ、一度立ち止まって整理するだけで進路修正が効く。

判断を間違えても、やり直しのコストが低い。
「今の自分に合わない」を早く発見できるほど、長期的に得をします。

面接官から「軸のある若手」と好印象に見られやすい

20代の採用で見られているのは、完璧な実績というよりも、その人の伸び方です。

たとえば面接官は、無意識にこういう点を見ています。

  • この人は、ちゃんと考えて働いてきたか?
  • うまくいかなかった時に、どう修正したか?
  • 同じ失敗を繰り返さなさそうか?

キャリア棚卸しができている人は、自分の過去を感情ではなく構造で説明できます。
その結果、「実績はまだでも伸びそう」「軸のある若手だな」という印象につながりやすいのです。

40代以降のキャリア棚卸しとは意味がまったく違う

40代以降の棚卸しは、実績の整理や資格などを含めた専門性の再定義が主目的になりがちです。
一方、20代の棚卸しは判断軸の言語化思考パターンの可視化が主役。

同じ「棚卸し」でも目的が違う。
20代の棚卸しは、人生を決める作業ではなく、方向を間違えないための最小作業です。


キャリア棚卸しは4STEPで十分

ここは理屈より手を動かすパートです。
「考えながら読む」必要はありません。

例を見ながら、そのまま真似してください。

STEP1|これまでの仕事を時系列で書き出す

まずやることは、とにかく並べるだけです。評価も感想もいりません。

  • どんな職場(現場)で
  • どんな期間
  • どんな立場で

例(僕の場合)

  • 22〜24歳:スロット収支管理・立ち回り(分析・采配)
  • 24〜27歳:飲食店勤務(キッチン・ホール・実質店長)
  • 29歳〜:派遣社員として建設現場に配属

ここで「これはキャリアになる/ならない」を考えない。
事実だけを書くのがコツです。

STEP2|実際にやっていた「作業」を分解する

次に、それぞれの仕事で日常的にやっていた作業を書き出します。
ポイントは「職種名」ではなく、手を動かしていたことに落とすこと。

例(飲食店時代)

❌ NG(ふわっとしすぎ)

  • 店長業務
  • 接客
  • 調理

⭕ OK(作業まで落とす)

  • アルバイトのシフト作成
  • 原価を見ながら仕入れ量を調整
  • 混雑時間帯のオペレーション組み替え
  • クレーム対応と再発防止の共有

この段階でも「すごい・すごくない」は不要。
作業レベルまで落とすだけで十分です。

STEP3|迷った点・判断した場面を書き出す

ここが、キャリア棚卸しで一番重要です。
作業の中で、迷ったこと/選択を迫られた場面/判断を変えた瞬間を書きます。

例(飲食店時代)

  • 人手が足りないとき:
    新人を入れるか、既存メンバーで回すか迷った
  • 売上が落ちたとき:
    値下げではなく、回転率改善を選んだ
  • クレーム発生時:
    その場で謝罪+後日オペレーション修正を決めた

成果が出たかどうかは関係ありません。
ここに「考えて仕事をしていた証拠」が出ます。

STEP4|少しでも「工夫したこと」を拾い上げる

最後に、うまくやろうとした痕跡(工夫)を拾います。成功した工夫でなくてOKです。

例(建設現場)

  • 職人さんごとに伝え方を変えた(言い方・順番・タイミング)
  • ミスが起きやすい工程を先に確認した
  • 指示待ちにならないよう前日準備を徹底した

これは履歴書に書ける「実績」じゃないかもしれません。
でもここが、その人の仕事の癖思考の型個体値になります。

大事:これで終わり
4STEPが終わったら、これ以上深掘りしなくてOKです。

  • きれいにまとめない
  • 強みを無理に言語化しない
  • 転職向けに加工しない

目的は、自己PRを作ることではなく、判断材料を持つことです。


キャリア棚卸しで「やらなくていいこと」

  • 実績を盛る(話を大きくする)
  • 強みを無理に探す(ポジティブ変換を頑張る)
  • 転職市場を意識しすぎる(先に正解探しをする)

これらは棚卸しが終わってから考えれば十分です。
先にやると、自己否定と完璧主義で止まります。


自分の市場価値とは「その方向に進むための力」

市場価値は、年収や肩書きそのものではありません。

市場価値とは、「今の自分はどこまで求められるのか」を示す指標です。

  • 背伸びしすぎて失敗しないための「上限」
  • 挑戦できる範囲を把握するための「下限」

方向(自己分析)と力(市場価値)。
この2つがそろうことで、転職活動は一気に進めやすくなります。

どちらかが欠けると、キャリアは前に進みません。
行き先が決まっても力が足りないと届かないし、力があっても行き先が曖昧だと迷走します。

キャリア棚卸しは、まず「方向」をブレなくするための作業です。
その上で、今の自分の(力)できることを冷静に把握していきます。


ここまでできたら十分|キャリア棚卸しのゴール

キャリア棚卸しのゴールは「完璧に自己理解すること」ではありません。
ここまでできたら十分です。

  • 自分が何をしてきたかを説明できる
  • 向いていない仕事の傾向が見えてくる
  • 転職する・しないを感情ではなく判断できる

これ以上、無理に深掘りしなくてOK。
「判断できる状態」になっているなら、棚卸しは成功です。


客観視が苦手な人へ|キャリアの棚卸しをスムーズにする自己分析ツール

キャリア棚卸しを進めていくと、多くの人が次の壁にぶつかります。

  • これって、自分の思い込みじゃないか?
  • 都合よく解釈しているだけじゃないか?

ここで必要になるのが、自分以外の視点です。
そこで使えるのが、ミイダスのような自己分析ツール

ミイダスは、質問に答えていくことで、思考傾向や行動特性をデータとして可視化してくれます。
ただし大事なのは、ツールを主役にしないことです。

ミイダスは、あなたのキャリアの答えを出すツールでも、才能を決めるツールでもありません。
役割はひとつだけ。

自分で書き出したキャリア棚卸しが、極端にズレていないかを確認するための「鏡」として使うこと。

正しい使い方は「順番」を守ること

ミイダスは、棚卸しの前にやるものではありません。
必ず順番はこうです。

  1. 自分でキャリア棚卸しをする
  2. 判断や工夫を書き出す
  3. その後にミイダスを使う
  4. 共通点・ズレを確認する

棚卸しで書いた内容と、ツールの結果が大きくズレていなければ、自己認識はかなり正確です。
もしズレていたら「どこで思い込みが入っているか」を見直す材料になります。

期待しすぎない。それでいい

結果を見て一喜一憂する必要はありません。
大切なのは「当たっているか」よりも、外部視点と照らし合わせられる状態になったかどうかです。

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まとめ|20代のキャリア棚卸しは「効率」で考えていい

キャリア棚卸しは、立派な答えを出す作業ではありません。

最小限の整理で、最大限の判断材料を得る。
それが、20代でキャリア棚卸しをやる本当の理由です。

【最小労力で最大効力】
まずは4STEPで、淡々と書き出してみてください。


次回の記事では、
キャリア棚卸しの内容を“客観的に確認するためのツール”として、

自己分析サービス「ミイダス」の正しい使い方を詳しく解説します。

答えを出すためのツールではなく、
ズレていないかを確認するための“鏡”としてどう使えばいいのかを整理する予定です。

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